私たちはよく、「亡くなったら天国へ」「あの世で安らかに」と言います。
けれど浄土宗で願う極楽浄土は、ただ漠然とした「幸せなあの世」ではありません。
『阿弥陀経』には、私たちの世界から西へ十万億仏国土(じゅうまんおくぶっこくど)を過ぎたところに極楽があり、そこに阿弥陀さまがおられると説かれています。
仏国土(ぶっこくど)とは、一人の仏さまが教えを説かれる一つの世界です。たとえるなら、巨大な宇宙をいくつも越えた、そのはるか西方に極楽があるような壮大な表現です。
では、なぜ「極楽」というのでしょう。
そこには、
すべての苦しみがなく、ただ楽のみがある
と説かれているからです。
美しい蓮が咲き、宝の池や楼閣があり、音楽が響き、花が降る。そこには阿弥陀さまがおられ、教えを説いてくださいます。
そして極楽は、ただ安らかに休むだけの場所ではありません。
苦しみや迷いから離れ、阿弥陀さまのもとで仏に成る道を歩んでいく世界です。
だから私たちは、
「阿弥陀さまのおられる極楽へ往き生まれたい」
と願い、
とお念仏を称えます。
本ページの典拠
『仏説阿弥陀経』
浄土宗公式資料
WEB版『新纂浄土宗大辞典』
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